この記事は下記連載でお送りしています。
今ご覧いただいているのは「⑤」の記事となります。(いよいよ最終回です!)
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【初心者向け】さくらレンタルからエックスサーバーに移転する方法(WordPress3.8系対応)
- ①事前勉強(移転はなぜ必要?編)
- ②事前勉強(知っておきたい用語編)
- ③準備(作業前準備・XSERVER契約編)
- ④実践(データ移行編)
- ⑤実践(ドメイン移転編)←この記事はココ
前回の記事までで、この連載の山場「データ移行」まで完了しました。これで「さくら」と「XSERVER」上のブログが完全に同じ状態になりましたので、
いよいよ最後の切り替え作業「ドメイン移転」を行います!!
なおドメイン移転の作業自体は「5分」程で完了しますが、設定後反映が完了するには「半日〜2日」程かかります。(自分のときは半日くらいだったかな。。)
これはドメインが機能するための「ネームサーバー(DNS)」の仕組み上どうしようもないことなので、大人しく待ちましょう
先に設定変更をチャチャッと終わらせてしまって、記事後半で「解説」とさせていただきたいと思います。
それでは早速いってみましょう!
[toc]
「さくら」のコントロールパネルから「ドメイン」のネームサーバーを変更する
さて早速「ドメインの移転」を実施していきます!
まずは「さくら」の会員メニューにログインしましょう。
(ログイン方法は「第3回」で確認してますね^^)
ログインしたら「契約情報」から「ドメインメニュー」を選択
ドメインメニューが表示されたら
移転するドメインを選択します。
すると画面下の方に「ネームサーバー」の欄がありますので
「変更」を選択。
変更前の設定が表示されます。
これが「さくら」のサーバーにドメインを適用するためのネームサーバーです。
これを以下のように「XSERVER」用のネームサーバーに変更します。
XSERVERのネームサーバーは「5つ」あるようなので、上から4つ設定しておけばOKかと思います。
ネームサーバーの情報はこちらをご確認ください。
エックスサーバー サーバー移転ページ
ドメイン移転完了(はやっ)
あと冒頭で書いた通り「半日〜2日」程かけて、じんわりじんわり上記新しいネームサーバーにドメインの設定が行き渡るので、少々お待ちください。
【コラム】ドメインの「移転」と「移管」は別
契約サーバーの変更際ドメインの「移転」と合わせて「移管」という言葉もでてきます。この連載では「移転」はしますが「移管」はしません。(後で落ち着いてからやればいいと思っているので)
一般的な言葉の定義だと思うんですが、少なくとも「さくら」「XSERVER」両サーバー会社の記述を見てる限りでは以下の分け方になっているようなので、噛み砕いて以下に書いておきます。
(ザックリ言うと、移転は「設定」。移管は「お手続き(契約)」のお話です)「移転」
元々他社で契約したドメインを、別の新しいサーバー会社に引っ越した際、ネームサーバーの設定を変更し、新サーバーでドメインを使えるようにすること【やること】:ネームサーバー(DNS)の設定変更
【出来ること】:別サーバー会社への移転に伴うドメインの流用「移管」
元々他社で契約したドメインを、別の新しいサーバー会社に引っ越した際、そのドメインの管理自体を新しいサーバー会社側に変更すること【やること】:ドメインの管理会社の変更手続き、調整
【出来ること】:ドメインの管理先を別サーバー会社へ変更。ドメイン契約会社、利用料金の請求元の変更本連載では「移管」については作業対象外です。移管についてこちらをご参照ください。
エックスサーバー ドメイン移管のページ
移転完了!お疲れさまでした!(ここからは余談)
さて、先にやることを説明させていただいたので、ココからは「ドメイン」と「ネームサーバー」に関しての余談(勉強)になります。
キーワードは「名前解決」
さて、移転中に余計な言葉を出すと、混乱を招くので触れないようにしていましたが、サーバーへのアクセスの切り替えをするためには各レンタルサーバー会社のネームサーバーで「名前解決」ができるか、というところがポイントになってきます。
「第2回」でざっとお話した通り、ドメインを使ったURLの記述というのは正式住所ではなくサイトの「ニックネーム」みたいなもんです。正式住所はIPアドレス(192.168..みたいなヤツ)なのでドメイン単独では何の意味もなしません。
そこに登場するのが「ネームサーバー(DNSサーバー)」
このネームサーバーというのは「正式名称」と「ニックネーム」の紐付け屋さんなんです。
「名前解決」ってこーゆうこと!!
はい、というわけで伝えたいコトは上記の図に書きました!w
例として「love-quava.com」というブログが「さくら」から「XSERVER」にデータの移行まで終わり、「ドメイン移転前」という状態だと仮定します。
「第4回」でも触れた通り、データ移行が完了すると、ブログの状態は両サーバーとも全く同じ状態になります。
なんですが。。
肝心のみんな(②閲覧者)がブログにアクセスするためのニックネーム「love-quava.com」はさくらのネームサーバーに登録されたママのため、XSERVERにアクセスされることはありません。この
「love-quava.com」=「192.168..」
という紐付けができるのは、さくらのネームサーバーのみです。
このドメインとIPアドレスが紐付けできることをIT用語で「名前解決」が出来た、表現します。
ネームサーバーの設定は「じんわーり」と行き渡る
もう一点。
ネームサーバーの設定切り替え後も、反映完了するのは「半日〜2日」程かかると冒頭でもお話しましたが、これは「ネームサーバーが複数存在する」ことと「設定変更後、反映まではタイムラグがある」からなんですね。
「え、じゃぁもっと頑張れよ(`・ω・´)ムン」とか、言わないであげてくださいw
ネームサーバーさんも結構忙しいんです。
どのネームサーバーを経由するか。。というのはアクセス元の「②閲覧者」のロケーションにだったり、あとはタイミングによって異なってきたりするので、完全にネームサーバーにドメインの情報が行き渡るまでは移転前のサーバーは動かしてあげてください。(解約しちゃダメ)
じゃないと自分は見れていても、他の閲覧者はまだ移転前のネームサーバー経由でブログを見に行って
404エラー (●´Д`●) エエェェ..
なんてことになっちゃいますよ。
できれば平行期間は「2週間〜1ヶ月」くらいは用意しておきたいですね。
お金がかかるのは承知ですが、他にも移転後は何があるかわかりませんから。。
まとめ:これでサーバー移転は完了!(メール設定等、忘れずに)
以上でサーバーの移転は完了となります!
実際に対応された方、スムーズに対応できましたか?
ちなみに記事中でも少し触れましたが、ドメインはについては「移転」はしてますが「移管」はまだしてない状態です。
あとは
「メールの設定」
なんかも微妙に残っていますので、そちらについてもこの連載の内容が一通り済んだ後にご対応いただければと思います。
(さくら側のサーバーを残していれば焦る必要はありませんが。。すぐ解約される方はお忘れなく)
困ったときはまずは「XSERVER」のサイトへ
XSERVERは他社からの移転に関する情報がかなり手厚くサポートされていますので、まずは困ったらこちらの「XSERVERのサイト」を見に行くことをオススメします。
さて、この連載を通しで見てくださった方、長文駄文にも関わらず最後まで見ていただきありがとうございます。
これから実際に対応されるという方は、ここから学びや気付きが得ることができ、移転の成功を少しでもサポートできれば非常に幸いです。
☆Thanks☆
最後に。移転を実際に検討されていることで、モデルに挙げさせていただき、またロゴの利用にも快諾いただいた「love quava!」のグアバ(@lovequava)さんに感謝!(ありがとうございます)
love guava!
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- ①事前勉強(移転はなぜ必要?編)
- ②事前勉強(知っておきたい用語編)
- ③準備(作業前準備・XSERVER契約編)
- ④実践(データ移行編)
- ⑤実践(ドメイン移転編)←この記事はココ
今回の記事は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!
それでは!
おすすめ書籍
ネームサーバーやドメインの仕組みについては、IT技術者の入門資格「ITパスポート」で学べます。この本は自分がエンジニア新人時代「一番分かりやすかった」シリーズの最新作。オススメ。
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