記事内のクラウド会計ソフトの入力例は全て「やよいの青色申告オンライン」用の説明です。他のソフトをお使いの方は適宜内容を読み替えてご参考ください。
どうも、Qtaroです。みなさん終わりましたでしょうか?
確 定 申 告
自分は今年2度目の青色申告だったんですが、昨年に引き続きビビりまくったおかげで今年もなんとか2月中には作成を終えることが出来ました。いやいや、終わるとなんかホッとしますよねー。で、2回経験すると色々と分かることがありまして。それが
会計ソフトが優秀でも、最低限の知識は持っていないと誤った申告書を作成してしまう
ということです。会計ソフトは作成の「お手伝い」はしてくれますが内容の確からしさを保証してくれるわけではないんですよね。まぁ当たり前の話なんですが。
そんなわけで今回は
- 簿記の知識がほとんどない!
- 副業の収入が増えて今年から個人事業主になった!
- はじめての青色申告に向けて仕訳作業を始めるところだ!
- 今年は白色だったけど、来年は青色にしようと考えている!
こういった方がはじめて青色申告するときに間違いそうな仕訳をクラウド会計ソフトやよいの青色申告オンラインを使った入力例と合わせて紹介していきたいと思います。
青色初心者の方は必ずチェックしておきたい提出前に最低限しておきたいセルフチェック観点も記事後半で紹介してますので、そちらも是非ご一読を。
基本パターンを網羅しているというわけではないのですが自分がこれまで実際に躓いたポイントを中心にガッツリ書いてみましたので、良ければ参考にしてみてください。
で。
言っても自分は会計のプロでもなんでもないので。
今回は一通り書いた記事を新保公認会計士事務所様にチェック頂き、各種表現・仕訳方法等問題ないかレビューして頂きながら仕上げてみました。
新保さん宜しくお願いします!
目次
目次です。なお仕訳例に関しては特に断りがない場合決算期をまたがない(年をまたがない)場合の入力方法です。
- 1.請求日と代金回収日が異なる売上の仕訳
- 2.クレジットカードを利用した備品購入等の仕訳
- 3.事業用の現金を個人利用した場合の仕訳
- 4.事業用のクレジットカードを個人利用した場合の仕訳
- 5.金融機関や公庫から融資(借入金)を受けた場合の仕訳
- 6.預金利息の仕訳(例え10円でも必ず登録!)
- 余談①:自動取り込みの罠!?クラウド会計ソフトで良くあるミス事例
- 余談②:最低限3つ!全ての取引入力終えたら必ずセルフチェックしよう
- おまけ:やよいの青色申告オンラインの良いところ、悪いところ
以下は仕訳例(取引入力サンプル)内で共通の意味で使っています。
- 普通預金(◎◎) … 事業用の普通預金口座
- クレジットカード(▽▽) … 事業用のクレジットカード
- 現金 … 事業用の現金(個人の現金の場合は明記してあります)
1:請求日と代金回収日が異なる売上の仕訳
例えば「請求書を発行してクライアントに送付し、1ヶ月後くらいに振込期限に合わせて口座に入金があった」というような場合の仕訳です。ほとんどの方が行う取引ではないでしょうか。
請求日と実際に入金があったタイミングが異なる場合の売上を「売掛金」と言いますが、こういった売上の場合「売掛金の発生時」「売掛金の回収時」で2つの取引入力が必要になります。白色申告だと1つの記帳で良いですが青色申告(複式簿記)では2つ必要になるので要注意ですよ。
せっかくなので売上の仕訳についてもう少し考えておきましょう!
売掛取引は2つの入力が必要なことは分かりましたが、逆に「1回の取引入力で済む売上」ってどういうものかって気になりますよね。何か思いつきますか?
僕がパッと思いつくものだと「飲食店のレジでの現金支払い」ですね。あれはお店側から見ればその場で請求その場で支払いされる売上なので1つの登録でOKです。
ただ「クレジットカード払い」だった場合は。。違いますよね?レジの会計のタイミングではまだ代金の回収が出来てません。この場合は後日カードの引き落とし日に合わせて振込がある形になるので、先の請求書の場合と同様に売掛金での処理が必要となります。
まぁどんな売上なら1つの取引入力で良いのかというのは「普段自分が現金でどんな買い物をしてるか?」ってのを考えると「あ、なるほどね」となるかと思います。ご参考まで!
仕訳例(取引入力サンプル)
(例1-1)取引発生と代金回収が異なるタイミングの売上(売掛取引)の場合
どの会計ソフトでも考え方は同じですが、やよいの青色申告オンラインの場合取引発生時と代金回収タイミングが異なる売掛取引は「かんたん取引入力」から以下のような感じで登録します。
例えば請求書を発行して得た売上の場合、1つは請求したタイミング(請求書の発行日等)、もう1つは代金を回収出来た(クライアントから振込があった日付)で仕訳します。
(ケース)クライアントに6月15日付で請求書を発行し、7月15日に代金の振込が普通預金口座あった場合
入力方法 | かんたん取引入力>収入タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2016/06/15/ | ||
科目 | 売上 | ||
取引手段 | 売掛金 | 回収予定日 | 2016/07/15/ ※1 |
摘要 | ひよこチャーハンパッケージデザイン案件 | ||
取引先 | ぴよたそ株式会社小笠原諸島支店 | ||
金額 | 150,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/07/15/ |
振替元 | 売掛金(ぴよたそ株式会社小笠原諸島支店) |
振替先 | 普通預金(◎◎銀行) |
摘要 | ひよこチャーハンパッケージデザイン案件 | 金額 | 150,000 |
※1:請求した金額が口座に振り込まれる日を登録(これは厳密な日でなくてもOK)
(例1-2)取引発生と同時に代金回収できる売上の場合
一方、先に挙げた「飲食店のレジでの現金払い」のような、取引発生と同時に代金回収できるような場合はシンプルに1つ以下のような取引を入力すればOKです。
入力方法 | かんたん取引入力>収入タブ |
---|---|
取引日 | 2016/04/10/ |
科目 | 売上 |
取引手段 | 現金 |
摘要 | ひよこチャーハン 宇宙盛り |
取引先 | ぴよたそ焼飯厨房 桜島分店 |
金額 | 5,000 |
案件やクライアント様によっては代金回収時の銀行手数料を自分が負担する場合もあるかと思います。上の例1-1のようなパターンで銀行手数料自己負担する場合は代金回収の取引入力時に手数料を忘れずに入力するようにしましょう。
2:クレジットカードを利用した備品購入等の仕訳
先のような代金が未回収の売上を「売掛金」というのに対し、仕入れや経費対象の備品を購入した際の未払いのお金を「買掛金」「未払金」と言います。
クレジットカードで事業に使う備品(10万円未満※)等を購入した場合も「購入したタイミング」と「クレジットカードの引き落としのタイミング」の2つに分けて仕訳する必要があります。
例としてはカードで「家電量販店で電化製品を買った」「楽天で机買った」「Amazonで電子書籍を購入した」なんてあたりの取引がこの仕訳の対象ですよ。
※補足:10万円以上の備品は「固定資産」として分割して経費計上する必要があります(ただし特例あり)
通常10万円以上の備品は「固定資産」として法令で定められた備品の耐用年数に合わせ数年に分割して経費計上しなければいけません。例えば9万9千円のパソコンは経費として処理できますが、10万円のパソコンは固定資産扱いとなります。
ただし青色申告の場合「減価償却の特例」という制度を利用することで最高30万未満の固定資産を一括経費計上することが可能です。気になる方は以下をご確認ください。
参考:耐用年数表|国税庁
参考:No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例|国税庁HPちなみに、やよいの青色申告オンラインの場合は普段の取引入力時に何も気にしなくとも、仕上げの帳票を作成する際に画面の案内の沿って進めるだけで自分が購入した備品の中で固定資産扱いとなるものをどう処理するか尋ねてくれます。特に難しいこと考えなくても漏れずに登録出来るので安心ですね。
クレジットカードの取引で気になるのは支払いが年を跨ぐときですよね。具体的な例を挙げると「12月(場合によっては11月)にカードで購入した備品の代金が翌年1月に引き落とし」というパターンです。
何か特別な処理が必要なんだろうか。。悩んでしまいますが、年をまたぐ場合でもやよいの青色申告オンラインの場合仕訳の入力方法は特に変わりません。以下仕訳例(取引入力サンプル)に記載にする年を跨がないときの仕訳例と同様に処理すればOKです。
ただ入力方法とは別の話になりますが、例え支払いが翌年1月になったとしても年内(11月、12月等)に購入した備品に関しては年内中の使用した経費として計上されますのでそれは是非頭に入れておいてください。
日常の取引登録は、入出金と同時に売上・仕入・経費を登録しても問題ありませんが、決算時(12月)については、売上・仕入・経費が発生したタイミングで取引登録を行う必要があります。 この売上・仕入・経費を発生時点で損益として認識する考え方を発生主義といいます。発生主義に基づいて青色申告決算書などを作成することになります。
はじめての確定申告だと「どこまでが経費になるの?」と悩みがちですが、購入した時点(取引が発生した時点)で経費扱いとなるということを覚えておきましょう!
ちなみに減価償却する資産(備品)の場合は購入した時ではなく、使用開始時から減価償却を開始します。例えば事業用の車を2015年12月に買ったけど納車が年明け、といったケースでは償却開始は2016年1月からになるので要注意です。
やよいの青色申告オンラインの場合は2016年1月で車両購入仕訳と固定資産の登録を行う必要があるようです。詳しく知りたい方は弥生のサポートに確認しましょう!
仕訳例(取引入力サンプル)
先の売上では「売掛金」という取引手段で登録しましたが、やよいの青色申告オンラインではクレジットカードを用いた買掛・未払取引は科目に「費用の勘定科目」、取引手段に「クレジットカード」を使います。先の【ちょっと寄り道】でも説明した通り、年をまたぐ場合も同様に以下の取引を入力すれば問題ありません。
(例)6月中にクレジットカードで2つの備品を購入し、7/25に6月(6/1〜6/30)利用分の代金が引き落とされる場合
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2015/06/05 | ||
科目 | 消耗品費 | ||
取引手段 | クレジットカード(▽▽) | 支払予定日 | 2015/07/25 ※2 |
摘要 | いいボールペン | ||
取引先 | Amazon | ||
金額 | 1,200 |
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2015/06/15 | ||
科目 | 新聞図書費 | ||
取引手段 | クレジットカード(▽▽) | 支払予定日 | 2015/07/25 |
摘要 | クッソ高い技術書 | ||
取引先 | 楽天 | ||
金額 | 13,500 |
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/07/25/ |
振替元 | 普通預金(◎◎銀行) |
振替先 | クレジットカード(▽▽) |
摘要 | 7月クレジットカード引き落とし | 金額 | 14,700 |
※2:購入した金額が口座から引き落とされる日を登録(回収予定日同様、厳密な日でなくてもOK)
補足:クレジットカード以外の掛け取引は「買掛金」「未払金」で取引入力
自分の場合は1年を通して買掛・未払取引がクレジットカードを利用したもののみだったため、全て取引手段「クレジットカード」で取引入力しましたが、クレジットカード以外で掛けの備品購入・仕入れの場合は科目に「買掛金」「未払金」を選択して処理をします。入力方法の詳細を知りたい方は弥生のサポートに問い合わせするなりして確認してみてください。
備品を購入しそれがすぐ手元に届くような場合は上記の通りで良いのですが、例えば「レンタルサーバーの契約更新」「Adobe Creative Cloudを年間プランで契約」といった取引は翌1年分の使用料を前払いしているため「1年間のライセンス料を前払いした取引の仕訳」が必要となります。やよいの青色申告オンラインをお使いの方は以下のように登録しましょう。
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 取引発生日 |
振替元 | 未払金 |
振替先 | 前払金※ |
摘要 | 〇〇1年分ライセンス | 金額 | 45,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 代金引き落とし日 |
振替元 | 普通預金(◎◎) |
振替先 | 未払金 |
摘要 | 〇〇1年分ライセンス | 金額 | 45,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 決済日 | ||
科目 | 支払手数料 | ||
取引手段 | 前払金 | ||
摘要 | 〇〇1年分ライセンス | ||
取引先 | ▼▼ソフトウェア株式会社 | ||
金額 | 45,000 |
※勘定項目「前払金」はデフォルトでは非表示となっています。使用する場合は設定メニューの「科目の設定」の流動資産タブ内「前払金」にチェックを入れてから作業を進めてください。
<Qtaroの補足>
本来であれば「前払金」は「前払費用」を使いたいところなんですが、弥生のカスタマーサポートに確認したところやよいの青色申告オンラインには「前払費用」の項目がないため同様の性質を持つ「前払金」を利用してくださいとのことでした。上記の入力例で「前払金」を使用しているのはそのためです。補足でした!
3:事業用の現金を個人利用した場合の仕訳
「事業のお金を個人で使う!」
とだけ聞くとお給料もらって働いている方は「え!何してんの!?」と思うかもしれませんが、個人事業主は自分の事業で稼いだお金から生活費を捻出するなり税金を納めるなりをするので、日常頻繁に発生しうるごくごく当たり前の取引です。
複式簿記では事業から個人へのお金の移動は「事業主貸」、個人のお金から事業へお金を移動する場合は「事業主借」という仕訳で処理していきます。全ての方に発生する取引といっても過言ではないので忘れずに入力するようにしましょう。
小難しいことを書いていますが、やよいの青色申告オンラインでは仕訳例(取引入力サンプル)で紹介している「弥生おすすめ」の方法で入力するだけでここに書かれた内容を考慮した処理を自動で良い感じにしてくれますので入力方法だけ知りたい方はこの内容は見なくても全然大丈夫です。
実際に確定申告してみて分かったのは、現金の仕訳はやり方を間違えるととてつもなく面倒くさいということです。
青色申告では帳簿と実際の残高が合っている必要がありますが、このときに一番注意しなくてはいけなのがこの事業用の預金口座から引き出された現金の取り扱いです。
良くやりがちなのが事業用の口座から事業用の現金として引き出し、個人で使った分、事業で使った分を管理して処理していくという「現金勘定」での仕訳ですがこれは
残高が合わなくなる可能性が非常に高くなる
のでおすすめしません。じゃあ一体どうするのかというと事業用の口座から引き出した現金は「事業主勘定」で全額個人にお金移動した取引として処理するのが一番良いと個人的には思いました。これだけ聞くとちょっと「?」という感じかもしれませんのでもう少し補足します。
例えば以下を見てみてください。
【A:現金の取引を現金勘定で仕訳】
- A-1:事業の口座から現金を引き出して(現金勘定)
- A-2:その中から個人用途で〇〇円使い(事業主勘定(事業主貸))
- A-3:事業用途では◎◎円使った(現金勘定)
【B:現金の取引を全て事業主勘定で仕訳】
- B-1:事業の口座から現金を引き出してそれを全額個人扱いにし(事業主勘定(事業主貸))
- B-2:その中から個人用途で〇〇円使い(※事業主貸したお金なので特に気にする必要なし)
- B-3:事業用途では◎◎円使った(事業主勘定(事業主借))
実際におサイフにお金を入れてるところを想像してもらえれば分かると思うのですが、【A】【B】どちらも実際の動きとしてやっていることは全く同じです。ただ見ていただいて分かる通り仕訳の内容は全く異なりますよね。
簡単にそれぞれの特徴を説明すると、Aの問題点としては現金の利用先を全て把握する必要があるというところです。「レシート全部しっかり保管しておけばええやん」と思うかもしれませんがそのレシートを一枚でも無くせば残高はずれますし、そうでなくとも自動販売機のジュース代やバスの運賃などなど。。全ての現金の動きを追うなんてことはまず不可能です。(1年分遡って1円単位で「いつ」「どこで」「どんな用途で」「いくら」使ったか全て思い出せるなら良いのですが。。無理ですよね)
一方【B】のように事業の口座から引き出した現金は全額個人のものとすればその現金をどう使おうが気にする必要はありません。その中から事業用途で使用したときに、その分だけしっかり使い道を把握しておけば帳簿の残高はバッチリ合います。
まとめると。大事な大事な帳簿の残高を合わせるために
【A】の方式は全ての現金の動きを管理する必要がありますが
【B】の方式は事業で使った現金の動きだけを管理すれば良くなります。
かなりヤヤコシイ話ではありますが、青色申告をする全ての方が使う取引であり最も金額のズレが出やすい部分でもあると思います。これからはじめて青色申告するという方は是非押さえておいてください。
仕訳例(取引入力サンプル)
会計ソフトを使わずにやろうとするともの凄くミスが起こりやすい仕訳なんですが、やよいの青色申告オンラインではもろもろ考慮してくれた良い感じの仕訳が簡単に出来てしまいます。
一応3つやり方を挙げますが上の方ほどおすすめの方法です。特に理由がない場合は(例3-1)の「弥生おすすめ※」で仕訳すると良さそうです。
※「弥生おすすめ」は弥生カスタマーサポートに問い合わせしおすすめ頂いた方法です
(ケース)6/1に事業用の口座から現金を引き出し、6/10に個人用途で1000円の買い物、6/15に事業用途で5000円の備品を購入した場合
(例3-1)現金引き出しを事業主勘定で仕訳するパターン①(←弥生おすすめ)
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/06/01/ |
振替元 | 普通預金(◎◎) |
振替先 | 事業主貸 |
摘要 | 現金の引き出し | 金額 | 20,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2015/06/15/ | ||
科目 | 消耗品費 | ||
取引手段 | 現金(個人用) | ||
摘要 | ▼▼事務用品 | ||
取引先 | スーパー〇〇 | ||
金額 | 5,000 |
(例3-2)現金引き出しを事業主勘定で仕訳するパターン②(←これでも可)
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/06/01/ |
振替元 | 普通預金(◎◎) |
振替先 | 事業主貸 |
摘要 | 現金の引き出し | 金額 | 20,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/06/15/ |
振替元 | 事業主借 |
振替先 | 現金 |
摘要 | 個人のお金から現金補填 | 金額 | 5,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2015/06/15/ | ||
科目 | 消耗品費 | ||
取引手段 | 現金 | ||
摘要 | ▼▼事務用品 | ||
取引先 | スーパー〇〇 | ||
金額 | 5,000 |
(例3-3)現金引き出しを現金勘定で仕訳するパターン(←おすすめしません)
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/06/01/ |
振替元 | 普通預金(◎◎) |
振替先 | 現金 |
摘要 | 現金の引き出し | 金額 | 20,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/06/10/ |
振替元 | 現金 |
振替先 | 事業主貸 |
摘要 | 現金の個人利用 | 金額 | 1,000 |
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2015/06/15/ | ||
科目 | 消耗品費 | ||
取引手段 | 現金 | ||
摘要 | ▼▼事務用品 | ||
取引先 | スーパー〇〇 | ||
金額 | 5,000 |
まず個人事業主の方には現金勘定を使うことはおすすめしておりません。
開業直後に良くありがちな悩みとして「事業用と個人用でサイフは分けるべきなのか?」というものがありますが、個人事業主の場合はサイフは分けない方が圧倒的に楽ですし、個人的にもその方がおすすめです。
理由は先の【ちょっと寄り道】にQtaroさんが書かれている通り、事業用と個人用とでサイフを分けて現金勘定で仕訳するよりも、財布を一つにして現金の取引は全て事業主勘定で処理する方式の方が管理が簡単だからです。もちろん、事業のために支出した現金は領収書等の証憑(裏付け)をきちんと整備しておくのが前提です。
サイフを分けて現金勘定で仕訳をしようとすると何かしらの理由で残高にズレが生じても原因が追えず、結局良く分からなくなり差額を事業主勘定で調整するということになりかねません。法人化するとこういった管理はNGなのですが、個人事業主の方は現金の取引は出来るだけ事業主勘定(事業主貸・事業主借の仕訳)で対応するのがベターでしょう。
4:事業用のクレジットカードを個人利用した場合の仕訳
基本的な考え方は先の現金の場合と同様なんですが、クレジットカードを個人利用した場合、事業利用分と個人利用分が一緒になって引き落としされるというのが少しやっかいなポイントです。
つまり実際の仕訳で何を注意しなきゃいけないかというと
クレジットカードの明細の金額(引き落とされた金額)をそのまま入力するのは間違い
だということです。
クレジットカードを個人利用するしないに限らず、カードを利用した仕訳を自力(手打ち)で入力していく場合カードの利用明細が絶対に必要になります。カードによっては過去3ヶ月分までしか明細をダウンロードできないものもありますので、定期的に(できれば毎月)明細をダウンロードして手元に保管しましょう。
ちなみに自分が使っている楽天カードであれば最大12ヶ月前まで遡って明細をダウンロードすることが出来ます。しかもカードと合わせて口座開設してしまえば
クレジットカードと預金口座が一緒に作れてしまう
ので事業用に一つ作っておくとかなり便利です。年会費も無料なので気になる方は是非チェックしてみてください。
仕訳例(取引入力サンプル)
ポイントは毎月明細の合計金額から個人利用した分(事業主貸分)を差し引いて引き落としの取引入力をするということです。そして個人利用した分は現金のときと同様に個人利用した金額で事業主貸の取引を入力します。
※年をまたぐ場合については以下「新保会計士のワンポイントアドバイス」参照のこと
(ケース)6月中にクレジットカードで2つの備品を購入、更に1回だけ個人用途でそのカードを使い5300円の商品を購入、7/25に6月(6/1〜6/30)利用分の代金として¥20,000が引き落とされた場合
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2015/06/05 | ||
科目 | 消耗品費 | ||
取引手段 | クレジットカード(▽▽) | 支払予定日 | 2015/07/25 |
摘要 | いいボールペン | ||
取引先 | Amazon | ||
金額 | 1,200 |
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ | ||
---|---|---|---|
取引日 | 2015/06/15 | ||
科目 | 新聞図書費 | ||
取引手段 | クレジットカード(▽▽) | 支払予定日 | 2015/07/25 |
摘要 | クッソ高い技術書 | ||
取引先 | 楽天 | ||
金額 | 13,500 |
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/07/25/ |
振替元 | 普通預金(◎◎銀行) |
振替先 | クレジットカード(▽▽) |
摘要 | 7月クレジットカード引き落とし | 金額 | 14,700 |
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/07/25/ |
振替元 | 普通預金(◎◎銀行) |
振替先 | 事業主貸 |
摘要 | 7月クレジットカード引き落とし(個人利用分) | 金額 | 5,300 |
期中は上記の仕訳でOKなのですが、期末(年をまたぐとき)ときは入力方法が異なるので注意です。
カードの引き落としタイミングで個人利用分を事業主に振り替える方式で仕訳をする場合で、年をまたぐときにクレジットカード残高に個人利用分が含まれているのであればカード残高である「未払金」の中の個人利用分を消して事業分だけの「未払金」にする必要があります。
例えば年末に
取引日 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
2015/12/10 | いいボールペン 1.200 クッソ高い技術書 13,500 個人利用 5,300 |
未払金 20,000 (自動取込想定) |
となった場合
取引日 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
2016/12/10 | 未払金 5,300 | 個人利用 5,300 |
と仕訳を入れて、結果「未払金」の残高が14,700円になるような修正が必要となります。
5:金融機関や公庫から融資(借入金)を受けた場合の仕訳
ここまで説明した取引に比べれば対象の方は少ないかもしれませんが、昨年自分がはじめて融資を受け取る経験を得ましたので、せっかくなので金融機関や公庫から融資(借入金)を受け取った際に必要な仕訳も挙げておきます。
細かい話になりますが、実際に借入金を受け取った際は大きなお金の動きに注目が行きがちですが直前直後の細かいお金の動きの取引も忘れずに正確に入力しましょう。
例えば100万円の融資を受け取る場合でも、そのために新規口座を開設していて受け取る前に1000円の入金をしているかもしれないですし、自分の場合は同日に手続きに必要だった印紙代2000円程が引き落とされていましたのでそれも取引の入力の必要がありました。
クレジットカードの取引をカード明細で確認するように、借入金を受け取った際は通帳の内容を確認しながら全ての取引が漏れなく入力出来ているか確認するようにしましょう〜。
仕訳例(取引入力サンプル)
自分の場合はまず受け取った時点の借入金の登録、そして毎月の「約定利息」の支払いの取引入力が必要でした。
ちなみに据置期間が1年間ある融資のため「元金」の返済は自分はまだ行っていないのですが、元金返済の取引についても弥生のサポートに以下に記載の入力方法で問題ないこと確認しましたので、必要な方は合わせて参考にしてみてください。
借入金を受け取るときって場合によっては手数料が発生するケースもあるようなんですが(自分の場合はかかってないので分からないですが)、その場合別途何かしらの入力が必要なようです。対象の方はご自身で詳細を確認するようにしてください。
(例5-1)借入金を受け取った際の取引入力
入力方法 | 仕訳の入力 | ||
---|---|---|---|
取引日 | 借方 | 貸方 | 摘要 |
2016/10/10 | 普通預金(◎◎銀行) 3,000,000 | 借入金 3,000,000 | ◎◎銀行から融資の受け取り |
(例5-2)毎月返済する元金の取引入力
入力方法 | かんたん取引入力>振替タブ |
---|---|
取引日 | 2016/11/1/ |
振替元 | 普通預金(◎◎銀行) |
振替先 | 借入金 |
摘要 | 元本の返済 | 金額 | 50,000 |
(例5-3)毎月支払う約定利息の取引入力
入力方法 | かんたん取引入力>支出タブ |
---|---|
取引日 | 2016/11/1/ |
科目 | 利子割引料 |
取引手段 | 普通預金(◎◎銀行) |
摘要 | 約定利息 |
取引先 | ◎◎銀行 |
金額 | 2,500 |
補足:科目「利子割引料」は初期設定では非表示です
2016年2月時点のやよいの青色申告オンラインでは利息支払い用の科目「利子割引料」がデフォルトでは非表示となっていました(かんたん取引入力時に科目の一覧に表示されません)。
表示させるには「科目の設定」>「経費タブ」と進み、利子割引料の項目にチェックを入れて登録してください。これで科目の一覧に表示されるようなります。
仕訳についてではないのですが、一点だけアドバイスです。
融資を担当する金融機関が「きちんと返せる人に貸したい」と考えるのは当然ですよね。その判断に使われるのが確定申告で提出する青色申告書、決算書なわけです。
「節税したい!」とたくさん経費を入れて利益を落とす方向に考える事業主の方は多いのですが、それが行き過ぎるといざ事業拡大!と思って借入を申し込むときに
決算書の数字が悪すぎて審査に通らない
ということは十分あり得ます。
節税だけ考えていると事業が立ち行かなくケースがありますので、節税と事業展開のバランスは常に考えておきましょう。
6:預金利息の仕訳(たとえ10円でも忘れずに登録!)
自分の話で申し訳ないですが、1年分の取引の入力を一通り終えて貸借対照表を確認してみたところ実際の預金残高と数百円程のズレが出てしまいました。「あれー?あれー??」と小一時間原因を探った結果、口座に入金されていた預金利息の入力が抜けているのを見つけ、それを入力すると。。ズレは解消。事なきを得たという感じです。
ほとんどの場合預金口座1つにつき年1、2回数百円〜数千円程度の金額だとは思いますが、当然忘れると決算書で普通預金の残高がずれてしまいますので通帳を確認しながら、漏らさず入力するようにしましょう。
仕訳例(取引入力サンプル)
預金利息は売上ではなく「事業主借」の扱いになります。収入タブから以下のように取引入力しましょう。
入力方法 | かんたん取引入力>収入タブ |
---|---|
取引日 | 2016/06/25/ |
科目 | 事業主借 |
取引手段 | 普通預金(◎◎銀行) |
摘要 | 預金利息 |
取引先 | ◎◎銀行 |
金額 | 108 |
アドバイスというか補足となりますが、一点だけ。
(例5-3)借入金を受け取った際の取引入力では支払利息は「経費」になっていましたが、預金利息は「事業主借」となり所得には含まれません。
これは預金利息に関しては受け取った時点で源泉徴収として税金が徴収されているので、あらためて所得税の計算元になる決算書に反映させる必要がないためです。
ちなみに法人決算の場合は、源泉徴収された税額を租税公課として処理し受け取った利息の総額を受取利息として営業外収益に計上します。
細かい話ですが「支払利息と受取利息で処理が異なること」「個人事業主と法人で処理が異なること」この2点がポイントとなります。
余談①:クラウド会計ソフトで良くあるミス事例
圧倒的に多いのは「自動取り込み」に関連するミス
手入力の誤りや不必要な連携にも注意
基本中の基本ですが連携させるのは事業用のみです!
余談②:全ての取引入力終えたら必ずセルフチェックしよう!
これで本当に合ってるのかな?
という疑問がどうしても残ると思うんです。そういった人が「こういった部分をチェックするとミスがグッ!と減らせる」というようなチェック観点などあれば是非教えて頂きたいんです。
分かりました、比較的簡単に出来て効果のある確認観点をお教えします。
最低限3つ!ミスを「グッ!」と減らすためのチェック観点
つまり!!!家にk…
。。あ、えっと。失礼しました。続けます。
青色申告する個人事業主の方には最低限以下の3つの観点でセルフチェックして頂きたいですね。
【最低限やっておきたいセルフチェック3つ】
- ①:現金預金の残高は実際の口座残高と帳簿の残高が一致しているか?
- ②:残高試算表、補助元帳を見て、マイナス残高になっている項目はないか?
- ③:前期との比較、月次の推移を見て、異常に増えていたり、減っていたりする項目はないか?
これは良いチェックになりますね。
新保さん今回はお忙しいところ本当にありがとうございました!
あー色々スッキリスッキリ!!
おまけ:やよいの青色申告オンラインの良いところ・悪いところ
というわけで、会計ソフトの自動化が進む中で敢えてやよいの青色申告オンラインを使い手入力でポチポチと仕訳していくための参考情報の紹介でした。何か一つでも役に立つものがあれば幸いです。
最後に僕が2年ほど「やよいの青色申告オンライン」を使って感じた良いところ、悪いところを少しだけお話しておきます。
ここが良い!:「かんたん取引入力」が優秀。手入力が苦にならない
自動取り込みが充実しているソフトも多い中「手入力で仕訳」と聞くとなんだか物凄く大変そうなイメージを持つかもしれませんが、やよいの青色申告オンライン場合は超単純でシンプルな作業です。
以下は実際の画面ですが、自分の場合
確定申告に必要な作業の95%以上
はこの「かんたん取引入力」からの登録作業で済んでいます。(赤枠の中の画面にひたすら日々の取引を入力していくだけ)
売上があったら「収入タブ」から登録して、経費を使ったら「支出タブ」から登録。そんな感じの超シンプルな作業です。これなら初めての方も出来そうだと思いませんか?
もし仮にいつもとちょっと違うパターンの取引が出てきて「この場合はどうするんだろう。。?」と仕訳に迷った場合は、弥生のカスタマーサポート※に聞けば丁寧に教えてくれます。僕もメールにチャット、ガッツリ使わせて頂きました。
※カスタマーサポートの利用は「ベーシックプラン」のみ可能です。
ここがダメ!:動作が遅い(特に長時間作業時がひどい)
逆にダメなところ。2年使ってみて「これはなんとかしてほしい」と気になっている点としては
動作がモッサリ
なところですね。これが一番気になりました。良く比較される会計ソフトのfreee、MFクラウドと比べてもこの動作の快適さに関しては完全に劣ってるなぁと思います。
システムの作りが悪いのか、ログイン直後は良くても使用時間が長くなるほど動きが重たくなる傾向が以前からあるんですよね。。(なので長時間の作業時は定期的にログアウト、ブラウザを再起動をしています)。MFクラウドもそこそこ重いと感じる瞬間はあるんですがやよい程の不安定さは僕は感じませんでした。
あとやよいはシステムメンテナンスが多い気がします。今使いたい!ってときに使えないタイミングが僕は結構多かった。。
機能の部分でいくと「スマート取引入力」も改善が必要だなと感じますが、自動化バリバリ使いたい人はそもそも別のソフトを使った方が良いと思うので、特に個人的には気になりません。
あとMacだとスクロールに謎の慣性がかかります。狙ったところで止まらない。カーソルが合わせづらく非常に使いづらいです(Windowsでは特にそんな現象はありませんでした)。
要は全体的に使い心地がイマイチって感じですね。
確定申告の期日迫って一気にガーッと作業する人やせっかちな人はストレス度高いかもです。
UIはまぁ悪くないですし機能も必要十分なので、このあたりの「操作時の気持ち良さ、快適さ」を是非今後向上させてほしいなぁと〜期待しています。
悩んだらとにかく使ってみる!評判よりも「自分に合っているか」が大事
はじめての確定申告だとどのソフトにしたら良いんだろう?と悩むと思います。ただ当たり前ですが確定申告に必要な書類はどのソフトを使っても作れるんですよね。
なので、いろいろと「このソフトが良いよ!」なんて評判は聞こえてくると思うんですが、最終的には自分が実際に触ってみて「これが自分のスタイルに合ってそうだな」と感じたものを選ぶのが一番間違いが少ないんじゃないかなぁと思います。
今回僕はやよいの青色申告オンラインを使う人のための仕訳例を説明しましたが、先の悪い点でもお話した通り決して万人におすすめ出来るソフトではないですからね。
最近流行りのクラウド会計ソフトであればインストール不要でサイトから申し込みをするだけで今すぐ使えるので、色々試してみることをおすすめしておきます。
個人的に一通り触ってみた感想としては、高機能な「MFクラウド」、とにかく自動で早く終わらせたい人向けの「freee」、シンプル機能で混乱し辛い「やよいの青色申告オンライン」という感じです。
ソフトの使用感についてはじぇみさんの以下の記事も参考になります。確定申告の説明も初心者向けで分かりやすい+.(ノ。・ω・)ノ*.
- MFクラウド確定申告
- freee
- やよいの青色申告オンライン
まとめ
冒頭の繰り返しになりますが、確定申告ソフトは作業を楽に、早く進めるためにはとても便利なものですが決して自分が申告する内容の「確からしさ」を判断してくれるものではありません。(ありえない数字に対するアラートは出してくれますが)
その「確からしさ」の担保のために必要の応じて税理士さんや会計士さんに依頼をするわけですが、こういった便利な会計ソフトがある以上自力で申告書を作成しようとする方は一定数いるはず。(最近はサラリーマンの方でも青色申告する方増えてますしね)
もちろんそれ自体は悪いことでも何でもないですし、少し間違ったからといってすぐに捕まることはないとは思いますが(捕まってないので分かりませんが)、少なくとも自分が税務署に提出する申告書の数字の意味は
自分自身の口で説明出来る
くらいの状態ではいれた方が色々と安心ですよね。
自分が普段何気なくしている取引が会計上の数字にどう影響するのか理解し、その感覚を上っ面のものではなく自分の体に染み込ませるのに確定申告という実務ほど丁度良い機会はないんじゃないかなぁと僕は思います。
もちろんそれなりに大変な作業ではありますが
「手間がかかる=無駄な作業」では決してありません。
個人事業主の場合多くはプレイヤーであり同時に「経営者」です。必要な手間は惜しまず、苦労は自分の中で意味付けしつつ。年一回の確定申告を気持ち良く乗り切っていきましょう!
ではではこのへんで〜。
記事監修:新保公認会計士事務所 / 担当:新保 謙輔
教育テック系のベンチャー企業と公認会計士事務所を経営する公認会計士・税理士です。特にIT領域に強く、会社設立から上場までサポートします。ブロガーやフリーランスのエンジニアの方など、新しい働き方を志す個人事業主のお客様も支援しています。
サイト:新保公認会計士事務所