ども、Qtaro(@Daisuke_9taro)です
春から新しい環境で生活を始めた方にとって、GWというのはちょうど1ヶ月経った頃になりますよね。特に大学生なんかは念願の「一人暮らし」を始めることができた興奮が落ち着いてきて「洗濯メンドい。掃除やりたくない。飯誰か作って」なんて思い始める人もきっと出てくる時期。
で、今から約10年前、ちょうど僕も一人暮らしを始めてから初めてのGWを迎えた時期があったんですが、今回はその頃の話です。もしかしたら「あーあったあったw」なんて共感される方もいるかもしれません。
一人暮らしのウキウキ感は突然に
家族4人で実家暮らししている環境から、僕が一人暮らしを始めたのは大学1年の春。
ずーーっと!!一人暮らししたかったので当時の興奮はそりゃもうハンパなかったす。
ジ・ユ・ウ・さいこぉぉぉーー!!
って感じですよ。やたら自分の家に友達招き入れようとしたり、意味も無く部屋で全力で逆立ちしたり、いきなり発狂しながら踊りだしてみたり、それはもう浮かれまくりです。
まぁでもそれがゴールデンウィーク頃。
一人暮らし始めて大体1ヶ月くらいにもなると徐々に気付いてくるんですよね。
(知らなかったわ)生活するってメンドくせ
「部屋のホコリってこんなすぐたまんのかよ。。」
「毎日洗濯とかマジ無理だわぁ。。」
「こ、これが噂のサボったリングか。。!!」
もう、ありとあらゆるところでいかに自分が「家事」というものを意識せずに生活させてもらっていたのかと。
学校に行って、遊んで、飯喰って、寝てれば良かっただけの生活から、掃除して、洗濯して、飯作って、生活のためのお金も多少なり意識して。。まぁ大学生なんてそれでも半分以上は親に生かされてる身ではありますが、それでもそれまでの自分があまりにも意識もしてなかったことだらけで、なんてゆーかもうことあるごとに
えぇぇ。。
こんなことも気にしないといけないの。。
そんな感じ。
恐怖。台所の三角コーナー
photo by “Fear but excited all in one bag[Day227]*” by Kendra
僕は米を洗剤で洗うような料理オンチではないですが、まさか三角コーナーを何日も放置しておくとあんなにもエグイことになるとはこれまた想像もつかない出来事でした。
いやぁ〜誰しも一度は経験すると思うんですが、ホント最初ビビりましたね。台所の小バエってあんな簡単に涌くんですね。ちなみに飲みかけのペットボトルにマリモ的なものを経験するのはもうちょっと先(夏休みくらい)だったと思います。
実家にいるときは「虫コナーズ」とかマジ存在自体意味不明だったんですが、もはやこの頃の僕には神ツールにしか見えてませんでした。
分かる方は分かると思うんですが、こういう経験をすると食事に関しても段々と「生ゴミ出すとメンドイな。。」という発想に向かっていき、出来るだけ洗いづらいまな板は使わないように。そしてワリと早々に「冷食」「レトルト」に頼りきった生活に向かっていきます。
そしてGW。おふくろ登場
まぁ良くある話だと思うんですが、まとまった休みになると親が部屋に遊びに来たりしますよね。そう生活用品なんかと一緒に。僕もこの生活が始まって約1ヶ月
我が子は無事生きているのか
と、母が訪ねてきました。
まぁ息子としては当然「いやいや、全然一人で余裕でやってるわ」なんてカッコつけたいとこなんですが、察し頂いている通りそうはいきませんでした。冷蔵庫にいつ開けたんだかってものあるわ。フロは赤い水垢出てるわ。ゴミは溜まってるわ。もうおふくろは見た瞬間
あーあ、やっぱねぇ。笑
ですよ。もちろん僕もそんなおふくろの反応に歯向かいたい気持ちもあったと思うんですが、目の前の分かり過ぎる現実のせいでそのときは全く言葉が出てきませんでした。
んでまぁおふくろはせっせと部屋を片し始め、僕は居心地悪そうに距離を気にしながらウロチョロし、部屋はみるみる生活感を取り戻していきます。
冷蔵庫におふくろの「肉じゃが」
ちょっと細かい前後の話は忘れてしまったんですが。夕方、おふくろが僕の部屋から去る頃には僕は部屋を外していて、入れ違いになる形で僕は帰宅したんですね。
まぁ、きれいになってるワケですよ。
もうね悔しいけれど「クソ、どうやったんだよ。。」って軽く笑えるくらい。
そんなこと思いながらアチコチ確認していると冷蔵庫に見慣れないタッパーがあることに気付きます。自分が買った「見た目イケてるけど使いづらそうなヤツ」ではなくて、実家から持って来たんだろう如何にも家庭的なヤツ。中身は見慣れたおふくろの「肉じゃが」でした。
「家のじゃん。。持って帰んなくていいのかよ。。」
なんて思っておもむろに取り出すと、蓋の部分に書き置きのメモが添えられてました。
添えられた手書きのメッセージ
あんまり日持ちしないから
明日までには食べてね♪
書き置きにはおふくろの手書きで一言、そう書かれていました。
もう目を離した後の僕の行動が手に取るように見えているんでしょうね。そんな、責めるワケでもない親心に溢れた言葉は一人暮らしを初めただけで軽くオトナ的な気分になりかけていた自分に優しく、深く刺さります。
僕は肉じゃがを食べます。久しぶりに食べるおふくろの味。
もう涙が止まりません。
自分以外誰もいない部屋で「うまい。。ウマイ。。っ!!」そんな独り言を口にしながらその場で食べ切ってしまいたい気持ちを抑え翌朝食べる分を残し、その日は終えました。
忘れもしない、大学1年のGWの話です。
photo by “Cartoline dal passato” by Silvia Sala
まとめ:一人暮らしから学ぶことは多い
ってな訳で。話はここまでです。
一人暮らしを始めた当時のことを思い出しながら書きました。冒頭でも書いた通りもう10年近くも前の話なのかと思うと自分も年取ったなーと思いますね。おっさんか。
一人暮らしって誰しも経験するものでもないし、ある程度慣れてしまったら向き不向きによって使い分けるのが良いとは思いますが、僕は個人的には若いうちに一回はしておいた方がいいかなーなんて思います。
20そこそこの人間の出来ることなんて超大したことない
上の話でも挙げたように、身の回りの当たり前だと思っていたことが如何に周囲の力によって支えられて、人に生かされていたのかってことに気付けるからなワケですが。なんてゆーか別に生活力に限らずだと思うんですよね。
いくらカッコつけても親に守られ、限られた環境で過ごして来た自分の10年、20年で大したことが出来ているワケがないんです。
当たり前こそ疑え
当たり前こそ感謝しろ
この話から10年経った今、僕が日頃から心がけていることですがそんな考えもこんな経験が何か一つのキッカケになったんだろうなーなんて書いていて思いました。
自分の思い出話をツラツラと書きましたが、新生活を迎え親元を初めて離れたという方はもちろん普段なかなか口にできない感謝の気持ちを家族が集るタイミングで改めて伝えてみるのもいいかもしれませんよ。
たまに思い出してみるのもいいもんですね。
それじゃ今日はこのへんで!