ネットコンテンツの「パクリ」とかバイラルメディアは何が問題なの?教えてや兄ちゃん!

ネットコンテンツの「パクリ」とかバイラルメディアは何が問題なの?教えてや兄ちゃん!

ども、まだまだ兄ちゃんの Qtaro(@Daisuke_9taro)です。

最近またWeb界隈で「パクリ」が良い悪いとか「バイラルメディア」はアリなのかナシなのかとか、そんな話が盛り上がってますね。このエントリーをきっかけに。

コンテンツを「パクる」のは、なぜいけないの?教えておじいさん!(随時アップデート中) : まだ東京で消耗してるの?

イケハヤさんのエントリーへのコメントは一旦置いておいて

この話、特定の層だけで議論されてもしょうがないよな〜と個人的に思っていまして。
ネットとか良く分かんないし、そんな深く考えたことないよ〜」なんて方にも今どういうコトが問題視されているのかを上手く伝える方法ないかなーなんてことを考えていたところ

とても良い例え話(自賛)

を思いついたので、晒してみようかなと思った次第です。
めっちゃ長いので、スキマ時間にでも良ければどうぞ。
※もちろん本文中の小話はフィクションです

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タイトル:とある小学校で発表された花子さんの作文問題

ネットコンテンツの「パクリ」とかバイラルメディアは何が問題なの?教えてや兄ちゃん!

credit: Rsinner via FindCC

とある小学校の、とある1学年のお話です。

その学校はA、B、Cの3クラスがあり、それぞれのクラスの生徒は別々のとなりあった教室で学校生活を送っていました。もちろん隣り合っているだけで、授業が終われば好きに行き来きできる距離です。

この学校では生徒が自主的に書いた「作文」をクラス内で発表する機会を設けていて、生徒は自由に自分の好きなタイミングで好きなときに作文を発表することができました。

Aクラスの花子さんの作文

ある日、Aクラスの花子さんが「作文を書いてきたので読ませてください」と言い出しました。クラスのみんなはザワツキます。

なぜなら花子さんはつい3日前にお父さんを亡くしたばかりだからです。当然同じクラスのみんなはそのことを知っています。

先生は花子さんの作文原稿を受け取り、それをコピーし、みんなに配りました
作文の文末に花子さんとお父さんの仲良さげな「写真」が添えられてることに気付き、既に涙が止まらない生徒もいました。

花子さんは声を震わせながら作文を読み始めます。その内容は花子さんが生前のお父さんとのやりとりをまとめたとても感動的なものでした。

花子さんが話終えた後、Aクラスのほとんどのみんなはそのコピーされた作文を大事そうに折りたたみ、特に話題を口にすることなく、机の中にしまいました。

Bクラスの人気者、太郎君登場

翌日、Bクラスの人気者「太郎くん」がAクラスに遊びにくると、誰かの机の上に無造作に広げられた作文を見つけます。もちろんそれは前日の作文でした。

花子さんのことはもちろん、Aクラスの花子さんの事情はなんとなく耳にしていた太郎君ですが、とにかくその作文を読んで涙が止まりませんでした。なんて良い話なんだと感動します。

そこでBクラスの人気者の太郎くんは休み時間に、クラスのみんなを集め、そこに書かれていた内容をみんなに特に感動した所を抜粋しながら伝えました。

自分の感動を伝えたいと思い、作文の端に載っていた花子さんとお父さんの仲良さげな写真も、広げてあった作文からコピーしてきてみんなに見せました。
もちろん、それがAクラスの花子さんの作文からコピーさせてもらったものであることもちゃんと伝えました。コピーされた作文の持ち主のAクラスの生徒にも許可をもらっています。

Bクラスの中にはAクラスのことを全然知らない人もいますが、やはり中には感動し、涙する人もいました。

Cクラスの目立ちたがり屋、次郎君登場

更に翌日、今度はCクラスの目立ちたがり屋の次郎君が同じような話をクラスのみんなを集めてしだしました。Bクラスの太郎君が話をしていたときの賑わいを偶然見かけ、「オレも!」と思ったようです。

しかも、同じ話し方では太郎君と差がつかないと思った次郎君は、作文を読みながら感動的なスライドを流し、話の構成も工夫し、少し話も盛り気味にみんなに話をしました。次郎君の過剰なやり方に呆れる生徒もいたものの、概ね反応は悪くなく、次郎君は満足げでした。

ただ盛り上げることに夢中で、花子さんの話である旨を伝えることは頭になかったようです。

全てを知るAクラスの花子さん

ネットコンテンツの「パクリ」とかバイラルメディアは何が問題なの?教えてや兄ちゃん!

数日後、花子さんはAクラスの中だけではなく、BでもCでも自分の作文の内容が知られていることに気付きます。

そんな中、花子さんの話に同情し慰めの言葉をかける生徒もいれば、「あの話は面白かった、つまらなかった、オレはアリだと思う」といった議論を始める生徒もいました。更には花子さんではなく、葉子さんの話でしょ?なんてことを言い出し、唖然とする花子さんを白い目でみる生徒もいました。

花子さんはあまりの急な出来事にショックを受け、学校を休むようになりました。

擁護する生徒、議論する生徒、野次を飛ばす生徒

花子さんが学校を休んでいる間も、A、B、Cそれぞれの生徒は対立し言い争いが起こっていました。

花子さんの事情を察するAクラスのみんなは、概ねなんで無断でそんなことをしたんだ!という反応を見せ、事情を知ったBクラスの生徒は賛否両論といったところ。

Cクラスの生徒に関しては、次郎君が話を盛ったせいなのか関心が薄く「別にいいんじゃね」という人もいれば、良く分かってないけどなんとなく正義感から「こーゆうのは良くないよ!」という生徒もいました。

その話を聞きつけた花子さんは、飛び交う意見がどうこうではなく、その争い自体に心を痛めました。

学校側に責任を問うも大きな処罰はナシ

花子さんから事情を聞いた母親は、学校側に責任を問いましたが事情だけみれば知ろうと思えば誰でも知れる一生徒の作文を、他の生徒が共有したというだけなので特に明確にルールに違反したということもないとのことでした。

一応B、Cクラスの太郎君、次郎君に関しては事情を察することなく話を持ち出したことや伝え方に関して注意がされたものの、特にこの状態を罰する規則もないので、この事故の後はしばらく

みんな注意しようね

という話が各クラスの先生からされ、この騒動は一段落となりました。

おしまい♩

現状のパクリ問題における「問題」とは

第三者のくせに外野から嘲笑うOZPAさんにとても良く似たビジネスマン

さて、いかがでしょうか?

言うまでもないですが、この話は今のネット社会そのものです。それぞれを言い換えると以下の感じですね。(←別に以下の分類に正解はありません、先生は..なんだろう..)

  • 学校 … ネット社会
  • クラス … ITリテラシー、界隈、派閥、コンテンツ所有者との距離
  • 生徒 … ネット利用者、もしくは個人メディア運営者
  • 太郎君 … 発信力のある人間(有名人、専門家、インフルエンサー等)
  • 次郎君 … バイラル等のWebメディア運営者、もしくはパクリ張本人
  • 花子さん … パクリや転記にあうコンテンツ所有者(元の発信者)
  • 作文 … コンテンツ(テキスト、画像、音楽、動画、等)

ネット上に個人がコンテンツを晒すことの容易さだったり、それが拡散されるハードルの低さだったり、それはもう

ここ4、5年で大きく変わりました

にも関わらず世の認識だったり、ルールというのは今の状態に適切にアップデートされてはいない部分が多いんですよね。

パクリ良くない!」と良識ある方が言ったところでこれだけシェアされやすいインフラ(環境)が整っている状態では、発信される側を守るルールだけでは止めきれようがありません。であればパクられる可能性を考慮しつつ発信者が意識するべきことはなんなのか?。。とか。

今の時代に合わせて考えて何かを変える(見直す)動きは絶対必要なんです。

それが

  • 学校の仕組み自体を見直すべき問題なのか
  • 各クラスの認識の差を埋める努力をすべきなのか
  • 生徒を取り締まる校則を整備すべきなのか
  • 太郎君、次郎君が注意すれば済む話なのか
  • はたまた花子さんが気をつけざるを得なかった話なのか

のように見直すべきところは多岐に渡るハズにも関わらず、その解を何かことあるごとに生徒(第三者)が好き勝手にヤヤを入れ、そのレベルでワーワーしてるのが

現状のパクリ問題の「問題」

です。
今回の例だって、花子さんに関しては自信の作文があちこちに流出することにショックを受けましたが、同じような話でも、逆に

どんどん拡散して、みんなに知ってほしい!

という場合もあるはずなんです。それは第三者ではなく「本人のみぞ知る」です。

バイラルメディア自体の善悪ではなく、もたらす「弊害」への認知・リスクヘッジが必要

バイラルメディアに関しても同様ですね。

僕自身はバイラル自体は別に悪いとは思ってないです。好きか嫌いかは別として「真面目にやろうとしてるな」というところは雰囲気でなんとなく感じます。

ただ、バイラルという形式上不正パクリ問題だったり、業界競争に走るってのは目に見えてるんですよ。(太郎君、次郎君の流れですね)

こういった競争によって人が書いたコンテンツを「一素材」としか見れなくなったメディアが現れることも、どんなことをやらかすことなんてことも、少し考えればイメージができます。

Cクラスのバイラル運営者が花子さんのコンテンツを決められた現状のルールの範囲で正当に転記したとしても
事情を知っているAクラスの人は「なんてことをするんだ!」と言うし
なんとなく事情を察したBクラスの人たちは「この事象は正しい、正しくない」の議論を始めるし
もはや単なる外野のCクラスは「どーでもいいわー」「やれやれー」と外野からチャチャ入れます。

これって単純に

パクリ最低!

で第三者が片付けられる問題じゃないですよね?
にも関わらず、そのレベルの人間がヤーヤー言うのを見て「第三者がパクリ張本人に圧力をかける状態はどうなのよ?危険では?」
ってのがイケハヤさんの問題提起だと僕は解釈してます。

(まぁあの方は投げっぱなし感が凄いですが。世の反応を汲み取る為のアクションとしては悪いとは言い切れないですね。(僕はしたくありませんが))

まとめ:価値観押しつけではなく、意見を出し、議論を生むことが大切

パクリ問題は他人事ではない。議論を生むことが大切だよと言うものジェネレーションギャップを感じ、なかなか強気になれないビジネスマン

今回のエントリーでは

今ネット界隈で何が問題視されているのか?

というのを僕なりに噛み砕いて表現したつもりです。分かりづらかったらすみません。ただ、もしそう感じた方は是非もっと分かり易い方法で「問題提起」していただければと思います。

もちろんもし何かお役に立てるようであれば、このエントリーの本文を引用していただいても構いません。その結果によってはイケハヤさんの問題提起の「意味」も見えてくると思いますので。

最後に

僕個人としては現状を的確に捉え、かつ「今後どういうあり方でネット社会は活用されるべきなのか?」の考え方で一番しっくりきたエントリーが以下であることを添えさせていただき、締めさせていただきたいと思います。

バイラルメディアに対する違和感の理由と、”親近感”というハイコンテクストの可能性。 | 隠居系男子

長文駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

て、本当に長かったっすね。。すんません。。w

それではこのへんでー